2015年の8月10日に、たくみ日本語学校(旧新日本語研修センター)を開校しました。


2012年頃からカンボジアに訪れる様になり、カンボジアの子供達の屈託のない笑顔に惹かれて3年、アンコールワットがあるシェムリアップに拠点を構えて本格的に支援活動をする事になりました。

でも、最初から日本語学校をするつもりだったわけではありません。カンボジアの村々を訪問し、子供達にお菓子や文房具を渡しては笑顔を見て癒され、それが自分にできる最大限の事だと思ってました。



撮った写真は3万枚を超え、私のパソコンには子供達の笑顔がどんどん増えていきました。

『これっていつまで続くんだろう?』

そんな事を考える様になってから、この子達は本当に喜んでくれているのか、この子達の本心ってどうなんだろう・・。物を与える支援にこの子達の未来はあるんだろうかと、これまでの3年間の活動がすごく無意味に思えていました。

シェムリアップに住み始めて2ヶ月が経ち、カンボジアの習慣や環境の中で今まで見えてなかった事が見え始めた頃、1人のカンボジア人が言いました。

『たくみさん、日本語の先生はできる?』

私はどちらかと言うと勉強から逃げてきた人間です。人に教えるなんてとんでもないと思いましたが、ここはカンボジア。日本で教わる進学の為の勉強でなく、生きる為の勉強なら、日本語教育を通して教える事ができるかもしれないと、この時始めて思いました。

物を与える支援でなく、物を与えなくても生活ができる様に導けばいい。彼らが元々持っているポテンシャルに生きる為の教育が組み合わさればきっと希望が持てる未来が訪れるはずだと、思いから確信に変わりました。

『日本語学校だけど言葉だけを教えるのではなく、日本語教育を通して将来の目標や夢を持たせてやりたい!』